勅を奉るに請に依れ

助からないと思っても助かっている

ちょっと映画見に行ってきた3

劇場版 文学少女

前知識なんて何もなかったけど、友人に誘われたので。


その友人の評価によると、「(誘って)ごめん」という出来だったらしいけど、私はわりと楽しめた。
物語の流れがストレートで理解しやすいし、要所の演出(鉛筆のシーン、ふられるシーン)も丁寧でうまい。ラストの電車シーンのベタさも悪くない。激しい燃えや驚愕の新事実的どんでん返しはないけど、ほどよいハラハラとほどよい切なさが良い読後感を演出してると思う。

それだけに、キャラ配置と心情描写の粗が気になった。2時間で描ききらないといけない縛りなのに、特に印象に残らないキャラ(櫻井、姫川、芥川、竹田)を出す意味がよくわからない。必要じゃないとまでは言わないけど、それぞれちょっとした見せ場を作るか、キャラ自体の仕分け作業が必要だと思った。もちろん、「原作ファン」のために出している意味合いが強いんだろうけど、魅力的なキャラばかりだな、というより、ただ違和感だけが残った感じ。
唐突なキャラ心情も、アニオタ的優しさを発動しないと大分辛い。キャラの記号、設定、バトルetcで攻めるアニメではないからこそ、心情変化の過程・葛藤をひたすら丁寧に描いて欲しかった。

ケチをつけるなら、相当数の傷がある作品だとは思うけど、期待値ゼロで観に行ったからか、あまり悪い印象は残らなかった。というか面白かった。ただ、原作見てみよう!etcの熱は出そうにない。

そんな感じ。


そういえばキャラデザ

とーこせんぱい

プロデューサーは腹切るがいいね。