勅を奉るに請に依れ

助からないと思っても助かっている

2011年夏クールアニメまとめ

アニバスの表示順で。


へうげもの

まだ続くらしい。
テンポ良くシーン毎に出される見せ場、決してシリアスになりすぎない「へうげ」のバランスがたまらない。邪魔臭い尺稼ぎがあったり、動画的な面白さに欠けるのは残念だけど、原作の魅力をしっかり伝えてくれる、堅実な作りだと思う。

利休切腹シーンを筆頭に、まだまだ見たい場面が盛りだくさんで毎週が楽しみ。ありがたいね。


輪るピングドラム

綱渡りっぷりがすごい。一歩間違えればイミフ系中2アニメに堕ちるのに驚きのバランス感覚。
とりあえず今は「続きが気になる」くらいしか言えない。楽しみ。

地下鉄のあれってサリン事件だよね。
その「革命」と「きっと何者にもなれない」が繋がっているような電波を受信した。


猫神やおろよず

こういうの好き。みんな可愛かった。
もう少し内容がない感じだとなお良かった。


夏目友人帳 参

4話と8話が好き。妖怪の子どもっぽい無邪気さがたまらなく可愛くて切ない。
1期からの変わらぬ安定感である。

しかし夏目が完全体になってしまった。
4期は楽しみだけど、人も妖怪も愛しいと思うことができる夏目を動かすのはそろそろ辛いような気もする。


THE IDOLM@STER

びっくりするくらい良く出来てる。
1話完結でしっかり納得できるような起承転結を続けてるのはすごい。アイマスには完全に飽きてて、フルボッコにする予定で見始めた私が言うんだから間違いない。中興の祖たりうるポテンシャルを秘めていると思う。

春香さんの没個性ぶりをどうするかが喫緊の課題であるな。


STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

面白かったという漠然とした記憶しかない。twilog見ても平均文字数10未満だし全然わからん…。
キャラが良くて、シナリオが良くて、キャラの動きに違和感がないアニメを作れば面白くなるということを再確認できるアニメだった。

時間遡行モノで味わえる気持ちよさ、「パーツが揃った感」が思ったよりなかったのは残念だった。
あと宮野の演技に作画というかキャラデザが全然付いていってなかった気がする。ライトみたいに顔芸されてもアレなのが難しいところだけど…。


逆境無頼カイジ 破戒録篇

地下チンチロの圧倒的面白さ……ッ!
とにかく班長ざまぁが気持ちよかった。ここまでスカッと敵役を倒すアニメってなかなかない。

沼は流石に引き伸ばしすぎた。尺の関係でそうせざるを得なかったスタッフが可哀想。
班長と比べて、一条には猛烈な敵愾心を燃やしにくかったっていうのも大きいかな。

ハギーを筆頭に声優の熱演をじっくり楽しめるっていうのもポイント高かった。nmwkさんはちょっと。


花咲くいろは

敢えて言おう春夏2クール勢筆頭であると!

キャラ7分、シナリオ3分を極めた深夜アニメの傑作と言える。
ただ、その3分のシナリオが侮れなかった。

登場人物ほとんどが子供っぽさ、引っ掻き回し属性を持っているのが楽しいし、それを各エピソードごとにしっかり使って、キャラクターやその周りを成長させていくのを見るのも楽しい。キャラがペラペラ心情を吐き出してくれるから、変に考えこむこともないし、それを毎週30分追っていくだけで簡単に楽しめた。

旅館という舞台で労働させることによって、青春ラブコメに引っ張られることなく、青春群像的な作品に仕立て上げたのも良い。○○ルートが云々という話ではなく、あくまでキャラクターの成長が主軸であって、そこにフィットするようにラブコメ要素をふりかけるさじ加減が絶妙。物語後半は本当にすごいすごいとブツブツ呟きながら見てた。


自分がこういうファンタジー要素のないアニメを26話完走するなんて思ってなかった。言い過ぎかもしれないけど、旅館という舞台が非日常的な、カイジで言えばエスポワールや地下みたいな役割を果たしたのかもしれない。

とにかく良かった。俺総選挙でも歴代10位には軽く入る出来。
ごちそうさまでした。ありがとうございました。