勅を奉るに請に依れ

助からないと思っても助かっている

マロニーカレー奮闘記 ~臥龍編~

悲壮なる決意 今は亡きあの人への思い─。



突然起こった悲劇。
みうらさん停電落ち。

ただの回線落ちとは違う。
やはり、復旧には時間がかかるだろう。


残された姫とすみちゃん。

マロニーカレーの取るべき針路は?
出場辞退?逃避逃亡?いや、停電に見せかけて落ちちゃうか、、

チキンハートな神典は、ヘタレ思考全開 テンパり度MAXで、日本語すら喋れていない。


私達の戦いはこれまでなのか…?


その時、すみちゃんは静かに、しかし力強く言い放った。
神風おk


もう私達には、後に戻る道なんてない。
一度前を向いたからには、振り向かず、ただ突き進むのみ!

すみちゃんの言葉を受け、我に返るヘタレ神典。

一度魂の抜けかけた体を引き締めなおし、2人は戦場に再び身を投ず。。。

ぽっきり2

しかし現実は甘くない。

文字通りの瞬殺。




だが、再び魔界の瘴気に侵された2人は、更にテンショソを上げる。
ペア神風

もう半ばヤケ 目的すら見失った狂気の特攻を敢行するも…


やはり2人ではどうしようもない。
為すすべなく蹂躙されていくマロニーカレー。
悲壮なる決意も、歴戦の猛者3人の前には屈するしかない。
と、その時。

「まだ私にはこれがある!」

満身創痍の身体にムチをうち、最後の力を振り絞り放った神の光矢。
固唾を飲んで、矢の行方、敵へのダメージを見守るすみちゃん。



652(気合ダメ



幻想的かもしれない

終わった。何もかも終わった。
滅却ぬるぽ…。





流石の2人にも、切なさと空しさが襲い掛かる。
はかない



「もう、辞めようか…?」
音も無く降り積もる白い雪。
それをただぼんやりと眺めながら、ヘタレ神典はつぶやく。


その時。



「…ッ…アッー!」

声にならない音を発し、みるみる顔を紅潮させてゆくすみちゃん。
そしてゆっくりと、、指をプルプルと震わせながら、道場の隅を指差す。

帰ってきたー







みうらの帰還

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